清水寺で、自分だけの一膳を削る。音羽山の木から生まれる「清水箸」体験
鉋(かんな)で丁寧に削り出される木の香り、世代を超えて受け継がれてきた職人の技術、そして世界遺産の静寂——。京都を代表する名刹に、日本の木工文化を自らの手で体験できる新たな拠点が誕生した。
By AAJ Editorial Team清水寺で始まる、新しいものづくり体験
2026年6月23日、京都・清水寺の境内にある「ゆっくり亭」で、箸づくり体験「清水箸」がスタートした。
参加者は、清水寺にゆかりの深い音羽山の木材を使い、かんなで削りながらオリジナルの箸を仕上げていく。完成した箸は旅のお土産として持ち帰ることができ、日常の食卓でも長く使い続けられる。
京都観光の思い出を、「買う」のではなく「つくる」。そんな体験を楽しめる新しいスポットだ。
2026年6月23日より清水寺内「ゆっくり亭」にて「清水箸」が始動する
東京・銀座で人気を集めた体験が京都へ
この体験を手がけるのは、福井県越前市で1935年に創業した木工ブランド・木工房蔵。
同社は2024年に東京・銀座で箸づくり体験「銀座箸」を開始し、現在では月間3,000人以上が訪れる人気コンテンツとなっている。海外からの旅行者も多く、自分の手で木を削る体験を通して、日本の木工文化や食文化に触れられる点が支持されている。
体験では箸の削り方だけでなく、日本ならではの箸の使い方や食事のマナー、「もったいない」という考え方についても紹介される。
音羽山の木に、新しい命を吹き込む
清水箸ならではの特徴は、素材そのものにある。
使用されるのは、清水寺と深い関わりを持つ音羽山の木材。木を無駄なく活かし、新たな形へ生まれ変わらせるという考え方は、日本の木工文化にも通じている。
実際に木に触れ、削り、形を整えていく時間の中で、ものづくりの楽しさだけでなく、木という素材の温もりや、日本人が大切にしてきた自然との向き合い方にも触れられる。
かんなで削り、オリジナルの箸をつくります
清水寺にゆかりの深い音羽山の木材を活用
旅のあとも使い続けられる京都の思い出
京都には数多くの伝統工芸体験があるが、「清水箸」は完成した作品を毎日の暮らしの中で使い続けられることも魅力の一つ。
食事のたびに旅の記憶がよみがえり、使い込むほどに木の風合いも変化していく。
観光地を巡るだけでは出会えない、京都のものづくり文化を体験できる新しい選択肢となりそうだ。
海外からの体験者
DATA
施設名:清水箸(箸づくり体験)
場所:清水寺境内「ゆっくり亭」
開始日:2026年6月23日
体験内容:音羽山の木材を使ったオリジナル箸づくり
所要時間:約30〜40分(※要確認)
運営:木工房蔵(福井県越前市)
公式サイト:https://ginzabashi.com/